倉嶋正彦 視而不見(しじふけん)シリーズ CHAOSMOS/冨岡雅寛編
ヴィジュアルアーチスト倉嶋さんにCHAOSMOSを題材に企画を持ちかけました。
倉嶋さんは2台のカオスモス・タービュレントフローマシンを選択しました。 一台は、液体にカルマン渦と呼ばれるパターンが現れるマシン(t01)。もう一台は、体温に反応しベナール対流というパターンが現れるマシンです(t17)。
倉嶋さんは、2台のマシンから生まれるパターンをCCDカメラを使いリアルタイムにセンターのスクリーンへ両側から投影します。二つの現象のリアルタイムな映像によるインスタレーションです。
センターのスクリーンで干渉する二つの現象の映像により、鑑賞者は自らの奏作で現れる現象と共に、スクリーンの反対側に居る鑑賞者によって現れる現象とも互いに映像で、対話することが出来ます。
ビデオ装置によるリアルタイムな、現象の重層化、イメージの重層化は、CHAOSMOSのテーマである「対話」の可能性を広げてくれました。
この約1年後、2004年6月11日〜6月13日に「倉嶋正彦 視而不見シリーズ CHAOSMOS/冨岡雅寛編 Double Flows and Interfered Images」として、設備をパワーアップし、再展示しました。
「アート・サポート・ラボ」によるレポートはこちら