CHAOSMOS
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「エネルギー賞」
CHAOSMOS/冨岡雅寛+米本電音研究所/米本実

 
 
  2004年01月29日〜02月11日
(銀座・TEPCO銀座館)
 
 

2003年10月の共同企画展示「Stream of Circuit」のシステム、[Chaosmos Ripples Machine+米本実自作電気楽器] をコンパクトに仕立てた作品です、アナログ回路による光センサーのレスポンスの良さが一層発揮されました。

 

  

  

   
 
ヘッドフォンから聞こえてくる音は?

 この作品は、波紋の作る明暗を光センサーで捕らえて電気回路の音を変化させています。したがって、ヘッドフォンから聞こえてくる音は電気音です。
 電気音が苦手だという人がいます。その理由は何でしょうか。

・ 生理的に苦手。
・ 持続音に不快を覚える。
・ 警告音に聞こえる。etc.

 このような指摘があります。しかし実際には、私達は電気音に囲まれて暮らしています。町を歩くと、信号機の音、車の音、レジの音、電灯の音と様々な音が聞こえてきます。電車に乗ってもドアが閉まる時の警告の音、電車自身が発生している音が聞こえてきます。家に帰って手を洗う為に湯沸しをつけてもたいていの場合、電気の力で火がつきます。電気ポットも独特の音を発生させます。テレビをつけてみると、CMに流れるクラシックの曲もある意味、電気音楽です。テレビの中にオーケストラが入っているわけではありませんからね。

 しかし私達は常日頃、それらの音に悩まされながら生活しているわけではありません。電気音を「意識して」聞いていないので、不愉快を感じないのです。

 電気音の本来的な性格とは、人間が造り上げたものではなく、例えば「カミナリ」や「静電気」という現象が示すとおり、自然が発する音なのです。電気は人の体にも通じます。電気音は人体に有害な要素を持ち合わせていないのです。ただ「聞きなれていない」ということだけが、不安を駆り立てているのです。

 ここにある電気音は、テレビの音やパソコンから出てくるような「加工」されたものではなく「純粋」な電気音です。怖がらずに耳を澄ましてよく聞き、慣れてくれば、きっとそこには今までに耳にしたことのない素晴しい音が聞こえてくるはずです。その体験はかけがえのないものになると思います。

冨岡雅寛 米本実


   
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